ガラパゴス諸島 クルーズ記
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5日目 フェルナンディナ島・イサベラ島


◆プンタ・エスピノーサ(エスピノーサ岬)〜フェルナンディナ島

今朝はイサベラ島の火山を見るために、また6時起き。この旅は、意外とハードスケジュールだ。
毎朝6時に起きて、すぐに朝食、午前の上陸観察。船に戻って昼食、午後の上陸観察、次の日のブリーフィング、夕食、と、朝から晩まで目いっぱい予定がびっしり詰まっている。非常に健康的ではあるが、学生以来の集団行動はさすがにアラフォー世代にはこたえる。この軟弱な東洋人に引き換え、西洋のお方は、結構な御歳にも関わらず、非常に元気だ。このクルーズはそこそこお値段もするとあって、豊かなリタイア組が非常に多いのだが、皆ハードなシュノーケリングも余裕でこなしている。(だったらもっと痩せていてもよさそうなのだけど…)

さて、今日の午前は諸島で一番若い島のフェルナンディナ島。ガラパゴスは海底火山の活動により出来た島で、大陸とは一度も繋がっていない。その火山のホットスポット(マグマだまり)が、このフェルナンディナ島の近くにある。島はここで生まれ、次第に南東へ移動するので、最西端のフェルナンディナ島が一番若く、最南東のエスパニョラ島が一番古い島になる。
4月にも、フェルナンディナ島のラクンブレ火山が噴火したばかりで、いまだに噴煙が見られる。また、ガラパゴス諸島唯一外来種が確認されていない厳正保護区でもある。ガラパゴスウミイグアナの諸島最大のコロニーや、諸島西側でしか繁殖しないガラパゴスコバネウ、ガラパゴスペンギンなどのコロニーでも有名。。

写真:MV Santa Cruz  

マングローブの生い茂る浜辺にドライランディング。少し歩くと、そこは溶岩の大地だ。

1分もしないうちにウミイグアナの泳ぐ姿が…

ガラパゴスノスリがイグアナの子供を狙っているようだ。

ここは溶岩と火山の織り成す風景も素晴らしい。

数は少なかったけれど、世界で唯一飛べない鵜、ガラパゴスコバネウが羽を広げて日光浴している姿もあった。
地面が溶岩なので、歩くときは注意が必要。というのも、溶岩と保護色のウミイグアナがそこらじゅうで寝そべっているので、踏みそうになるからだ。

入り江には固有種のレッドマングローブが生い茂り、ウミガメやエイの泳ぐ姿や、群れを成す小魚たち。

また、溶岩の間からたくましく生えてくる、固有種のヨウガンサボテンも見られる。
ヨウガンサボテンは夜の間にクリーム色の花を咲かせ、朝にはしぼんでしまうそうだ。寿命は数年と短い。

コバネウの日光浴

ウミイグアナの日光浴

ウミガメ

ヨウガンサボテン

さて、ここでペンギンがいるはずなんだけど・・・ 残念なことに、結局見つからなかった。世界で唯一熱帯に生息するガラパゴスペンギンは、現在絶滅危惧種に指定され、この島でも見られなくなってきているという。ただ、この時期は雨期の終わりのまだ暑い時期。6月〜11月の乾期になると、数十羽で行動する姿も見られるらしい。

ペンギンやウミイグアナなど、海の生物をえさにしている者たちは、エルニーニョの影響を受け易いのだ。70年代から徐々に数を減らし、82年の大規模なエルニーニョで数を半分に減らしてしまったとのこと。現在も数は減り続けている。ここフェルナンディナ島は、ペンギンを手厚く保護しているところで、一番多く見ることが出来るというのに、見られないとは…。本当にペンギンは絶滅寸前だということを疑う余地がない。
よく観察されるのは、フェルナンディナ以外だと、イサベラ島とバルトロメ島。しかし、私たちのクルーズ日程ではバルトロメまで行かないので、ペンギンと出会うのは諦めた。

ペンギンのいるバルトロメ島 写真:MV Santa Cruz

◆プンタ・ビセンテ・ロカ(ビセンテ・ロカ岬)〜イサベラ島

午後の予定は、イサベラ島の北に位置するプンタ・ビセンテ・ロカという場所でのシュノーケリングと洋上観察。
ここは火山で隆起したときの露頭のすぐ脇。
上陸は不可能なため、ずっとパンガの上にいることになる。カメラが濡れるといけないので、せっかくの我がNikon-D90はお留守番。
しかし、それが失敗だった…

まず、シュノーケリング。
切り立った崖の暗い海で泳ぐのは、どうもダメだった。私の地元に同じような雰囲気の場所があるのだが、そこは落ちたら二度と浮かんでこられないという恐ろしい川… そのイメージが重なって拭えない。
薄情なヒヨ夫は、自分だけ先に海に飛び込んでどんどん先に行ってしまい、私はボートに一人取り残された。
躊躇する私を見て、ガイドが「ボクが手伝ってあげるよ。」といって、背中をドンと押す…

  余計なことを!!!

案の定、すぐに海水を飲んだ。夕方の海の中は相当暗く、底は見えない。
後ろを振り返ると、あろうことか凄い勢いでアシカが近づいてくるではないか!

やめれ〜〜!!!
食われる〜〜!(そんな訳ないのに、非常時にはナゼかそう思うものだ。)

はい、あっという間にリタイア…

その後、死ぬほどゆれるパンガの上で、吐き気と戦いながら、皆が戻ってくるのを待つ羽目になった。

ビセンテ・ロカ岬の崖っぷち


こいつに追っかけられた…

…しかし、ここで凄いものを発見した。崖っぷちに3羽のペンギンがいる!

そうか〜、ここで遭遇ですか。

一眼レフはおいてきてしまったので、コンパクトデジカメで撮影したのだが、大揺れのパンガの上ではうまく撮影できない。しかも私はすっかり酔い酔い。なんだかわけの分からないものだけが写っていた。

皆が戻ってきて、船に戻ることなく洋上観察へ。アオアシカツオドリ、エイ、コバネウなどもいたが、ペンギンはやっぱり大人気だった。


ガラパゴスペンギン

ガラパゴスコバネウ

ビセンテ・ロカ岬

教訓:ガラパゴスのパッキングリストによく書いてるある「防水バッグ」は、一見必要なさそうに思われるが、シュノーケリングの時パンガに荷物を残すため、カメラを入れて使うようだ。必須アイテムだった。


その夜、最終日で赤道も通過するとあって、サヨナラパーティーが開かれた。しかし、ずっと酔い酔いの私はベッドで横になっているほかなかった…
チーン…

   
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